骨盤ベルトを使う必要があるのは産後1ヶ月だけです

こんにちは、骨盤ロック®︎の廣瀬です。

当店のお客様から

「骨盤ベルトって産後いつまでつかえばいいんでしょうか?」とご質問を

頂きましたので、今回はそのご質問へお答えさえて頂きます。

結論から言うと、特段の医療的な理由がない限りは

「骨盤ベルトを使う必要があるのは産後1ヶ月までです!」

その理由は以下の3つです

1)骨盤ベルトは、出産で離れた恥骨をくっつけるためのもの

2)骨盤ベルトでは産後の骨盤は整いません

3)骨盤ベルトをずっと巻いていると大きなデメリットがあります

これらの内容について詳しく解説していきますね。

骨盤ベルトはいつまで巻いていればいいのかお悩みのあなた、

今回の内容でその答えがわかります!

1)骨盤ベルトは、出産で離れた恥骨をくっつけるためのもの

  骨盤ベルトを巻く目的は、出産の際に離れた(専門用語では離開(りかい)した)

  2枚ある恥骨同志をくっつけるためのものです。

  なんで出産の時に恥骨が離れるのか?

  それは赤ちゃんの頭が産道を通って、無事に母体の外に出るためです。

  出産時の赤ちゃんの頭は直径10~15cmくらいになっていて

  通常の骨盤のサイズだと無事に通過できないくらいの大きさです。

  ですので、赤ちゃんの頭が通る瞬間に恥骨がビヨーンと離れて

  産道の道幅を広くしてくれるおかげで、通ることができるんです!

    もちろん、出産の時に突然恥骨が離れられるようになるのではなく、

  実は、この現象は妊娠、もっと明確に言うと受精した時から準備されて

  いるんです。カラダってほんとすごいですよね。

  受精するとリラキシンというホルモンが母体内で分泌されます。

  このホルモンこそが、出産時に恥骨が離れられるように、時間をかけて

  カラダ全体(特に靭帯)をゆるゆるの状態にしてくれているんです。

  話は少し脱線しましたが、骨盤ベルトは、このように出産時に離れた

  恥骨同士をくっつけるためのものです。通常、恥骨同士は1ヶ月ほどで

  くっつきます。ちなみに、もし正常に恥骨同士がくっついてない状態のことを

  恥骨離開といいます。

2)骨盤ベルトでは産後の骨盤は整いません

  上でも説明しましたが、骨盤ベルトは出産で離れた恥骨同士をくっつけるための

  ものです。ですので、骨盤ベルトを巻いていても骨盤は整いません。

  その他の理由としましては、産後に骨盤を歪ませているのが

  恥骨が離れたことだけではなく、骨盤にくっついている筋肉や筋膜が

  原因だからです!股関節には片側30個、両側で約60個の筋肉が付着していいます

  妊娠〜出産を経て、妊婦さんのカラダはお腹が大きくなっても大丈夫なように

  変化します。その時カラダで一番変化するのが、これら筋肉や筋膜なのです。

  特に筋膜は「第2の骨格」と呼ばれるほど、姿勢や骨盤の歪みに大きく

  影響するので、もし産後に骨盤を整えたい場合は、筋膜への施術が

  必須となります。骨盤ベルトを巻いているだけでは筋肉や筋膜は

  変化しないからです。

3)骨盤ベルトをずっと巻いていると大きなデメリットがあります

  最後に骨盤ベルトをずっと巻いていることでのデメリットをお伝えします。

  まず、1つ目が歩き方が良くない方に変わることです。骨盤ベルトを巻くことで

 股関節周りは固定されて、歩きにくくなります。そんな歩き方を2〜3週間も

 続けていると段々とカラダが覚えてきて、結果的に歩き方が変化してしまいます。

 つまり、骨盤ベルトを巻いたような歩き方。これが産後1ヶ月以上巻くことで

 骨盤ベルトを外しても、骨盤ベルトを巻いたような歩き方で歩いてしまう癖を

 カラダが記憶してしまうんですね(泣)

 のっし、のっしとした歩き方。

 なので、無意識なんですが、骨盤ベルトをずっと巻いているとこんな歩き方が

 癖として抜けなくなります。

  そして、2つ目が骨盤周りの筋肉が弱ってしまうことです。

 骨盤ベルトは、恥骨をくっつけてくれると同時に骨盤をしっかり支えてくれます。

 なので、骨盤ベルトを巻くと、カラダが楽に感じます。なので、できればずっと

 巻いていたい。でも、その支えに甘えていると、本来働くべき筋肉達が

 甘やかされて弱っていくのです。なので、骨盤ベルトを外してすぐは、

 股関節やお腹周りが筋膜痛やだるかったりすると思いますが、それは

 骨盤ベルトを外した後のリハビリ期間だからです。なので、その期間を

 乗り切れば、筋肉達も元の筋力を回復してくるので大丈夫です。でも、ずっと

 骨盤ベルトを巻いていると筋肉達も回復することができずに甘やかされた

 ままになってしまい、下腹ぽっこりやガニ股歩きの原因になるのです。

 ということで、今回は「骨盤ベルトを使う必要があるのは産後1ヶ月までです!」と

 いう内容をご紹介しました。骨盤ベルトはあくまでも、出産で離れた恥骨同士を

 くっつけるためのものであって、その役割が終えたら、外した方がいいです。

 ずっと骨盤ベルトを巻いているのは骨折してギプスで固定して、骨折が治ったのに、

 ずっとギプスをしているようなものです。

 あなたは、骨折をした後もずっとギプスをしていますか?

極端な例えですが、そんな感じです。

ただ、骨盤ベルトは1ヶ月だけ使うためのものとしては安価なものではありません。

なのでずっと使っていたくなる気持ちも痛いほど、分かります。

ですのでいずれ骨盤ベルトのレンタルサービスとかできればいいのにな〜って

個人的には思います。

今回の内容は以上です。よかったら、またこのコラムを見てもらえると嬉しいです

廣瀬 拝